【2024年版】ホームページ制作費用の相場 | 失敗しない5つのコツを解説

大きなコストが掛かるからこそ失敗したくないホームページ制作。
制作会社によって費用が大きく異なり「適正価格が分からなくて不安」と感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ホームページ制作費用の相場を徹底的に解説。
制作費用の内訳や種類・依頼先別の相場、失敗しないためのコツも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ホームページの種類と役割

ホームページ制作費用は、ホームページの種類や役割によっても異なります。
ホームページというと「会社紹介や商品紹介をするWebサイトのこと」と考えている方も多いのではないでしょうか。
まずは、ホームページにどのような種類や役割があるか見ていきましょう。

コーポレートサイト | 会社紹介

多くの企業が保有しているのがコーポレートサイトです。
コーポレートサイトは名前の通り会社ホームページのことで、「どんな会社か」を紹介して知ってもらうのが大きな目的。
大企業でなければ、おしらせ・会社概要・沿革・事業紹介・代表メッセージ・問い合わせ先などシンプルに構成されているのが一般的です。

BtoBでもBtoCでも今後取引する相手へ信頼感を与えることがコーポレートサイトの主な役割です。

サービスサイト | 商品・サービス紹介

サービスサイトとは、商品やサービスに特化したホームページのことです。
コーポレートサイトとは独立させて制作することが多く、商品やサービスについて掘り下げ、より専門的に紹介します。

サービスサイトの目的は、商品やサービスを購入・契約してもらうこと。
自社の商品やサービスを選んでもらうために、コーポレートサイトでは伝えきれない内容まで伝えることを役割としています。

サービスサイトを制作するメリットは、必要な人に必要な情報だけをより丁寧に伝えられる点です。
また、商品やサービスに合わせた色やテーマでデザインできるので、ブランディング効果も高く、より購買訴求を高められるのもメリットと言えるでしょう。

ECサイト | 商品販売

ECサイトとは電子商取引(イーコマース)を行うサイトのことで、商品やサービスをネット販売するときに制作します。
ECサイトの目的・役割は、商品やサービスを販売することです。

ECサイトは必要な機能が多く、制作に時間や費用がかかります。
また、顧客情報を扱うため、十分なセキュリティ対策を講じることも重要です。

ブランドサイト | ブランド価値の認知拡大

ブランドサイトは、提供する商品やサービスのブランド価値を認知してもらうことを目的としたホームページを指します。
サービスサイトと似ていますが、商品やサービスにフォーカスするというよりは、ブランドのもつ世界観を伝えて体験してもらうイメージです。

ブランドサイトの役割は、ブランドイメージの向上や認知度拡大はもちろん、最終的には商品購入やサービス利用につなげることです。
最終目標までの架け橋として使うことで購入意欲の高い顧客の獲得を目指します。

リクルートサイト | 採用活動

リクルートサイトは、採用活動を目的としたホームページで、求職者に向けて自社の働きやすさや求人情報を伝えるために活用します。
コーポレートサイトの中に採用情報ページを入れ込んでいるケースも多いですが、採用に力を入れたい場合は、個別で専用のリクルートサイトを活用するのもひとつの方法です。

リクルートサイトで主に発信する内容は、募集要項などの求人情報や代表メッセージ、社員インタビュー、福利厚生、企業理念などが挙げられます。
テキストだけでなく画像や動画を活用して発信することで、より訴求力を高めることが可能です。

オウンドメディア | 企業メディア

オウンドメディアとは企業が保有するメディアのことで、主にWebメディアを指します。

オウンドメディアではブログのように記事で情報を発信し、商品や企業・サービスの認知向上やリードの獲得を目指すのが一般的。
目的達成のためにはより多くのユーザーへ情報を届ける必要があるため、SEO対策を講じたコンテンツ記事を多数掲載しなければなりません。

また、定期的な更新や見直しが必要なのがオウンドメディアの特徴です。

ランディングページ | コンバージョン促進

ランディングページの意味は、広義と狭義で異なるので注意が必要です。
ホームページ制作において使われるランディングページとは狭義のことが多く、問い合わせや申し込みなどのコンバージョン獲得を目的とした縦長の1枚ページを指します。
Web広告やメルマガなどのリンク先として設置し、流入ユーザーをダイレクトにコンバージョンへつなげることが大きな役割です。

広義のランディングページとは「訪問者が最初にアクセスしたページ」を指し、それがトップページでも下層ページでも、最初にアクセスされればすべてランディングページとされます。
アクセス解析などでは広義の意味で使われることが多いのが特徴です。

ホームページ制作にかかる主な費用

ホームページ制作費用を確認する際に重要なのが、各費用の内訳を理解することです。
ホームページ制作にはどのような工程・費用が発生するかを把握したうえで、制作会社に依頼したい内容を決めていくと良いでしょう。
ここからは、ホームページ制作にかかる主な費用を紹介していきます。

企画・提案費

ホームページ制作における企画・提案費とは、どのようなホームページを制作するかを企画・構成し、提案する工程で発生する費用です。
企画・構成はホームページ制作の土台となるため、制作経験が豊富なプロに任せるのが安心。
もちろんお客様の要望をヒアリングしながら作り上げていくので、制作会社とこまめにコミュニケーションを図り、要望をしっかり伝えながら進めていきましょう。

初めてホームページを制作する場合、予備知識もなにもない状態からだと“どうしたいか”の要望すら思いつかない場合もあります。
ベースを提案してもらえる制作会社であれば、「もっとここをこうしたい」といった要望を出しやすくなるのでおすすめ。
企画・提案力をどのくらい重要視するかも、制作会社選びのひとつのポイントになります。

一般的に企画・提案費は、全体費用の10~20%程度が相場です。
見積りを依頼した際の参考にしてみてください。

ディレクション費

ディレクション費とは、ホームページ制作におけるさまざまな工程の指揮・管理にかかる費用のことです。
ホームページ制作の指揮・管理はWebディレクターが担い、主に打ち合わせ(ヒアリング)・工程表の作成・プロジェクト進行管理(制作チームへの指示)などが含まれます。
ホームページ制作にディレクション業務は欠かせないため、制作会社に依頼する際は必須な費用と言っても良いでしょう。

ディレクション費の算出方法は、「人日×単価」もしくは「全体金額の割合」のいずれかが一般的です。
「人日×単価」の場合、Webディレクター1人の1日単価×稼働日数で見積りを出します。
「全体金額の割合」の場合、全体金額に制作会社で決められたパーセンテージ(10~30%が相場)をかけて見積りを出します。

このディレクション費を削ってしまうと、納品までに時間がかかったり、成果物の質が下がったり、結果的に初回見積りよりも費用がかさむ可能性もあるので注意が必要です。

デザイン費

デザイン費とは各ページのデザインを制作する費用のことです。
デザイン費にはさまざまな種類があり、トップページデザイン費、下層ページデザイン費、ランディングページデザイン費、バナーデザイン費、ロゴデザイン費などがあります。

それぞれのページで相場が異なるのはもちろん、パソコンのみ・スマホのみ・レスポンシブ(両方対応)でも費用が変わるのが一般的。
一番大きなトップページデザインが高額になりやすい傾向にあり、トップページデザイン費はレスポンシブで10~20万円程度が相場です。

新規でデザインするかと、既存デザインをアレンジするかでも費用が異なるので、新規と既存どちらでデザインするかを決めたうえで見積りを依頼すると良いでしょう。

コンテンツ制作費

コンテンツ制作費は、ホームページ内のテキスト(文章)や画像を制作する費用のことです。
固定ページのテキスト・画像制作のほか、投稿記事の制作も含まれます。

コンテンツ制作費はボリュームによって大きく左右されるので注意が必要です。
一般的に●円/字とされていても、ボリュームの大小で費用が変わる可能性もあります。
たとえば投稿記事を制作する場合、企画・構成・執筆・校正・最終確認のすべてのフローを依頼するのと、執筆のみ依頼するのでは費用が異なります。
執筆だけの場合は文字単価で算出できますが、SEOコンテンツでサイトコンセプトに合わせたキーワード選定やニーズ調査・記事構成の作成までを必要とする場合は追加費用が発生します。

相場は約20万円~100万円程度と大きな幅があるので、どこまで依頼したらいくらになるかなど、細かく費用を確認してみてください。

システム構築費

システム構築費とは、必要な機能の実装にかかる費用を指します。
必要な機能とは、お問い合わせフォームやECショップ、検索システム機能などです。
ただし、規模の小さいホームページであれば、必ずしもシステム構築を行う必要はありません。

お問い合わせフォームはCMS(コンテンツマネジメントシステム:管理画面)にすでにあるものをそのまま実装できるため、追加費用が発生しないケースもあります。
ECショップの場合は、決済機能やカート機能、投稿機能などさまざまなシステム開発が必要となるため、相場は30万円~500万円程度です。
ホームページ内のコンテンツ量が多い場合に便利な検索システム機能は、50万円程度かかります。

ホームページの目的や規模を考慮したうえで、システム構築の必要性を判断しましょう。

コーディング費

コーディング費とは、作成したデザインやコンテンツを正しくホームページに表示するためのコーディング(コードに置き換えること)にかかる費用です。
コーディングにはHTML・CSS・JavaScript・PHPといったコンピュータ言語を使い、各ソースコードを使い分けてホームページを構築していきます。
専門知識が必要になることや、少しのミスで全体のデザインや機能が崩れる可能性があることを考慮すると、コーディングはプロに依頼するのがおすすめです。

WordPressのようなCMSであればコーディングはほぼ必要ないですが、高機能を備えたホームページを構築する場合にはコーディング費がかかってきます。
コーディング費の相場は、一般的な規模のホームページで1ページにつき1.5万円~6万円程度。
機能の複雑さなどによって費用が大きく異なります。

保守管理費

ホームページは制作して終わりではなく、運用し続けるものです。
ホームページ運用に必要になるのが保守管理費。
保守管理費とは、ホームページが目的通りに正しく表示され、機能するように管理するための費用です。

保守管理費に含まれるのは、サーバー費用・ドメイン費用・SSL費用・バックアップや更新費用などが一般的。
月額で発生することが多く、月額3,000円~2万円程度が相場です。
どの程度の保守管理を求めるか、使用するサーバーやドメインによっても費用は変わってくるので注意しましょう。

SEO対策費

SEO対策費は名前の通り、ホームページのSEO対策にかかる費用のことです。
SEO対策とは検索エンジン最適化を意味する言葉で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索された際の上位表示を狙う施策を指します。
SEO対策といっても対策内容は幅広く、内容によって相場は大きく異なります。

主なSEO対策内容と費用相場は以下の通りです。

SEO対策名内容費用相場
SEOコンサルティング総合的にSEO対策を行う。調査や分析、コンテンツ企画、コンテンツ添削などが含まれる。10~50万円程度
コンテンツSEO検索上位表示を目的としたコンテンツ記事の作成を行う。20~100万円程度
内部SEOサイト構造やテキストをSEOの視点から最適な状態にする。(タグの最適化、ディスクリプションの設定、内部リンク設定など)10~100万円程度
外部SEO外部リンクの獲得を行う。1~20万円程度

SEO対策はホームページ制作において必須というわけではないですが、ホームページを検索で上位表示させたいなら行っておくべき工程です。
簡単そうに見えて細かい分析や専門知識が必要なので、本気でSEO対策をしたいなら、プロに依頼するのが良いでしょう。

【種類・依頼先別】ホームページ制作費用の相場

ホームページ制作は、ホームページの種類や依頼先によって費用が異なります。
ここからは、種類・依頼先別にホームページ制作費用の相場をご紹介。
含める機能などによっても費用は変わるので、あくまで参考程度にチェックしてみてください。

■種類別

種類小規模(~10P)中規模(~30P)大規模(30P~)
コーポレートサイト~50万円50~300万円300万円~
サービスサイト~30万円30~150万円150万円~
ECサイト~100万円100~500万円500万円~
ブランドサイト~30万円30~150万円150万円~
リクルートサイト~50万円50~150万円150万円~
オウンドメディア~100万円100~300万円300万円~
ランディングページ~30万円30~60万円60万円~

■依頼先別

依頼先費用相場
制作会社(中・小規模)30万円~
制作会社(大規模)100万円~
フリーランス15万円~
CMSで自社制作導入費用:数万~10万円 月額費用:5千~30万円

CMSはWordPressのようなコンテンツ管理システムのことで、専門知識を持たなくてもホームページ制作・管理ができます。
ただし、導入費用や月額費用とあわせて、企画設計や素材準備に時間と人件費がかかるので注意が必要です。

安価に済ませたい場合は、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスを利用してフリーランスに依頼する方法もあります。
費用を抑えられるのがメリットですが、相手によって質が異なる・途中で連絡が途絶えてしまったなどのトラブルが起きやすい点に注意しましょう。

ホームページ制作で失敗しないための5つのコツ

ホームページ制作には多額のコストがかかるため、失敗しないようにしっかりと事前準備をしたうえで制作を進めることが重要です。
ここからは、ホームページ制作で失敗しないための5つのコツをご紹介。
特に初めてホームページ制作を行う方は、ぜひチェックしてみてください。

制作の目的や仕様を明確にする

まずは、なぜホームページを制作が必要なのかを明確にしましょう。
ホームページは制作することが目的ではなく、目的を叶えるためのツールのひとつです。
たとえば、「商品の認知度を上げたい」「求人応募者数を増やしたい」など、ホームページを制作することで「なにを叶えたいか」を考えてみてください。

目的が明確になったら、その目的を達成するためにはどのような仕様にするべきかを考えていきます。
仕様を考える際に重要なのがターゲット層です。
たとえば、高齢者がターゲットなら「文字は大きくする」「ハッキリとした色合いにする」など、高齢者が見やすいデザインも仕様に組み込む必要があります。

ホームページ制作を外部へ依頼する場合でも、目的や仕様は自社でしっかりと固めることが失敗しないための重要なポイントです。

事前に実績などで品質を確認する

次に、ホームページ制作依頼先について調査を行います。
最低限調査すべき内容は、対応内容・費用・実績・クオリティ。
クオリティに関しては、「自社が求めている質かどうか」「自社の要望を叶えられそうか」といった視点で確認してみてください。

事前にクオリティを確認しないと、依頼後に「思っていたものと違った」ということも。
一度依頼するとなかなかやり直しがきかないので、事前に確認することが重要です。

見積書に含まれるものを明確にする

ホームページ制作会社から見積書をもらったら、内訳もきちんと確認しておきましょう。

たとえば「ディレクション費:●円」となっていた場合、そのディレクション費に含まれる具体的な作業を確認します。
確認する際には、前述した一般的なディレクション費の内容を参考に、「含まれる内容は●●●でよろしいでしょうか」等とするのがおすすめ。
スムーズに確認を進められるよう、ホームページ制作に関する基本的な知識は頭に入れておくようにしましょう。

維持費も含めた予算を立てる

ホームページは制作して終わりではなく、サーバー費用・ドメイン費用・SSL費用・バックアップや更新費用などの保守管理費がかかります。
ホームページを存在させ続ける限り発生する費用なので、これらの維持費も含めた予算を決めましょう。

複数の業者を比較検討する

最後に、ホームページ制作の依頼先は1社に決め打ちするのではなく、複数の業者を比較検討しましょう。
事前に調査すべき対応内容・費用・実績・クオリティなどの項目を比較し、より自社の要望を実現できる業者を選定するのがポイントです。

精度の高い比較をするためには、事前に自社の要望を明確にすることが必要。
制作の目的や仕様はもちろん、ターゲットや含めたい機能・必要なサポートなども明確にしておきましょう。

まとめ:成果にこだわるホームページ制作はBOOTにお任せ

ホームページは、周知広報や採用などさまざまなシーンで活用できるツールです。
会社や商品・サービスの顔とも言えるため、費用も内容も納得のいくものを制作しましょう。

BOOTは、低コストで質の高いホームページを制作できるサービス。
選べる月額制で初期費用もかからないので、無理なくホームページの制作・運用ができるのが魅力的です。

ホームページ制作に興味のある企業は、ぜひお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。